アフリカで起業したい人に捧げる ~アフリカリアル情報~

アフリカ在住、アフリカを飛び回っている日本人による現地の生の情報を発信。政治・経済・起業・治安を中心です!

ジンバブエにおける仮想通貨の可能性を分析

100兆ジンバブエドル紙幣まで登場した伝説のジンバブエドルは、2015年に廃止。

その後、米ドルや南アランドを使用してますが、その通貨すら不足。。

そこで、政府は、"bondnotes" を発行。

これの謎の"bondnotes"というのは通貨ではないのですが、

US$と1:1でpegされた通貨もどきのことです。

その謎の通貨もどきbondnoteは紙ベース(見た目は紙幣そのもの) 。

しかし、信用がならないので国民にあまり受け入れられておらず、且つ、量自体も不足していることから、電子マネーとしてのbondnote普及に力をいれました&いれてます。

給料なども電子ベースのbond noteで携帯に振り込まれる訳ですが、米ドル札や南アランドに比べて非常に使い勝手が悪いわけです。

となると、やはり皆、bondnoteを米ドルに出来るだけ早く交換しておきたいわけです。

理由は米ドルと1:1の価値です、と言われたって信用ならないからですが、外貨不足のジンバブエでは当然外貨交換には厳しい規制があるわけです。

そこで自然と登場するのが、ブラックマーケット

今ならbond note 1に対して、1.3で米ドルと交換してくれます。

(プレミアムは0.3ですね)

ブラックマーケットと言っても、首都ハラレの道中に札束抱えた交換ビジネスマンが堂々と沢山いるのが実態です。

これで困るのがビジネス界。

ジンバブエでビジネスして一生懸命稼ぐのがbond noteだから。

早く米ドル等に交換したいわけです。

ところが政府はそれを認めてません。

交換されたら外貨ますます無くなるからです。

そこで政府は、調理油の生産等、国に取って不可欠なビジネスを行う外資企業に対しては、優先して米ドルへの交換「枠」を与えています。

逆に言うと、外貨交換枠以上に稼いでも、zimbabwe bond noteを積み上げるだけになるので、企業活動制限されてしまうわけです。

ジンバブエでビジネスしたい人にとっては頭の痛い問題です。

ビジネスチャンス ~仮想通貨がアツい~

上記の実態でお分り頂けた通り、このようなジンバブエの実態を踏まえ、ジンバブエ通貨に変わる、「価値の保存 交換需要」は、とてつもなく高いわけです。

となると、blockchain cryptocurrencies や仮想通貨 の出番です。

とはいえ、単なる交換業や販売所ではババ抜きになる可能性高いので、cryptocurrencies や仮想通貨 を使ってbondnoteを集め、ジンバブエ企業や不動産に再投資し、明るい未来に向けて価値を上げることに勤しむ、なんてこと考えます。

そこで大事になってくるのが、国の政策を決める政治がポイントとなってきます。

ジンバブエ大統領選挙

37年間の長い独裁政権を率いてきたムガベ政権は2017年11月にクーデターにより、更迭された。(オフィシャルではクーデターとされていませんが、どう考えてもクーデターです)

更迭後、与党勢力のZANU-PFという党首エマーソン・ムナンガグワが大統領に就任。

任期は2018年8月21日までとされていますので、今回世界的にも報道されている大統領選挙が行われているわけです。

本日最終結果が出て、ZANU-PFのエマーソン・ムナンガグワが大統領に就任しました。

この結果を受け、野党勢力MDCが一部暴動を起こしており、死者も出ています。

アフリカでこういった歴史的になにかが変わる時には必ずと言っていい程、暴動が起きます。暴力は許されませんが、致し方ない部分は少なからずあるのではと思っていますが、一番大事なのは、不正のないCleanな選挙を行い、欧米諸国からの援助を受け取ることがジンバブエの経済が回ることの最も大事なポイントと言えます。

そして、もっと大事なのが”変わってから”です。

落ちるところまで落ちたジンバブエを再興するには、強烈なリーダーシップと国を纏める力が次期ジンバブエ大統領に求められる重要な力なのです。

またジンバブエのポテンシャルはとても高いことで有名です。教育レベルの高さ(南アフリカの会計事務所やマッキンゼーには多くのジンバブエ人が主力として働いている)や勤勉真面目な国民性。識字率はアフリカトップです。肥沃な土壌と最高の気候による農業ポテンシャル(ムガベが白人農家を追い出したのは有名)や鉱物資源のポテンシャルも高く、今後伸びゆく国として、要チェックです。

おまけ ~治安情報~

今現在起きている大統領選挙の途中結果を受け、混乱が首都ハラレの中心部で起きています。出張者や旅行者も宿泊するMeikles Hotelの前で暴動が起きているようです。大統領選挙後も、状況が落ち着くのに暫く時間が掛かると思います。訪問時にはホテルを出る前に、周りで暴動等が起きていないかを確認してから動いてください。尚、観光者も多く訪れる、ビクトリアフォールズ・ワンゲ国立公園・マトボ国立公園付近では治安は守られており、危ない目に遭ったと言う話は聞きません。とは言え、夜間はリスクが高いので、夜の外出は控えましょう

アフリカの治安情報はCrimeNoteのウェブサイトに纏まっています。